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ミッション・ビジョン 浸透課題
MVVの策定をしても、組織に浸透しないのはなぜなのか? その原因とアプローチ方法を整理しています。
ミッション・ビジョン・バリューはなぜ浸透しないのか?
戦略と文化の一致なくして変革は実現しない
経営を左右する2つの要素は、戦略と文化です。
戦略は企業目標に論理的な裏付けを与え、従業員の意欲を引き出します。一方、文化は目標を理念や信条に反映させ、組織全体の行動を方向づけますが、多くのリーダーは、戦略とその実行を緻密に計画しても、文化の影響力や組織の力学を正しく理解できていません。
その結果、戦略と文化が一致せず、まさに「文化が戦略を台無しにする」という現象が起きます。
変革を成功させ、戦略を実現させるためには、リーダー自身が文化の働きを正しく理解し、それをマネジメントすることが不可欠です。これこそが、変革を成功させ、戦略を実現するための最初のステップとなります。

トップダウンでは組織の”自発性”が削がれる
方針や戦略を打ち出しても、実行部門の自発的な行動が伴わず、変革が停滞してしまいます。
推進側は、現場の理解不足や施策の浸透度の問題と誤認し、一方的に施策を押し付ける構図となります。
結果、事業部門の主体性が削がれ、変革が進みません。

ミッション・ビジョン・バリューを浸透させるアプローチ
1.組織文化の適切な把握
文化は戦略のように明確な計画として定義しづらく、暗黙のルールや慣習、組織の歴史の中で醸成されるものであるため、文化を可視化するフレームワークを用いながら意識的に文化をマネジメントし、組織の成長や変革と整合させる必要があります。
企業文化を、「人間関係(独立性 vs. 相互依存性)」と「変化への対応(安定性 vs. 柔軟性)」の2軸で整理することで、どこに位置しているかを把握し、さらに、組織文化とリーダーシップの特性を踏まえ、文化特性は8つに分類できます。


2.戦略・文化・リーダーシップを一体化する
組織文化は単なる風土ではなく、戦略やリーダーシップと整合することで成果を左右する重要な要素です。
企業が成長し変革を遂げるためには、文化の特性を理解し、環境に適応させながら、文化の進化を戦略的に設計する必要があります。
こうした組織文化を理解したリーダーは、より効果的なリーダーシップを発揮し、変革を実現することができます。

3.組織力学を活かし、共創の場をデザインする
推進側が戦略と組織文化の整合性について一方的に浸透を促すのではなく、変革を共創する立場として現場と連携を深めることが重要です。
リーダーの育成や共創のための対話をコーチが促進します。

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